soon

自分のための覚書

METAMORPHOSE ’23

復活発表

23年6月30日にメタモが11年ぶりに復活すると発表された。テクノハウスを中心に、ポストロック、ジャムバンド、ジャズ、アフロビート、ジャーマンプログレなど独自のセレクトで1番好きだったフェス。私は2005年サイクルスポーツセンター初年度から毎年参加。伝説の2005のG2Gからデトロイトテクノにはまった。台風で中止となった2011は途中の高速上で中止を知り、引き返した。2012年幕張メッセで終了。

復活がうれしく、チケットをすぐ買った。メンツが発表され、大好きなLos Hermanosが発表されうれしかった。しかし、Twitter上での反応は散々だった。「こんな古いメンツ誰が行くんだよ(笑)」という感じ。さらにキャンプ券が高い(1人¥10,000~14,000確かに高い)、性加害で告発されているAfrika Bambaataa呼ぶのか?など。そもそも話題にあまりなっておらず、たまにある言及もネガティブなものが多く、私としてはハラハラしていた…前の週にラビリンス、同じ週末にCAMP Off-Tone 2023、次の週に朝霧とフェスも乱立している。お客さんも毎週行けるお金も体力ない。集客が厳しいだろうとの予想だった。

 

オートキャンプ場

前日金曜日、有給をとって移動、近くのホテルに泊まる。当日土曜日、NICEBASECAMP GOTEMBAというオートキャンプ場が開場する10時すぎに着く。車は数台しかいない…

富士山が大きい!キャンプ場といってもひたすら広大な土地で、設備は仮設トイレが8台、流しは常設のところが2か所。ハンドソープと消毒液もあった。

向かいに駐車場があり、ルナーやソーラーでキャンプする人はそちらに車を止める。テントを立てて11時半過ぎ移動。立派できれいなシャトルバスが停まっており、すぐに出発。バスも空いていて、もちろん行列なし。

SOLAR STAGE 10/14(土)

会場の遊RUNパーク玉穂に到着。シャトルバス降り場から会場はすぐ。12時オープニングアクト富岳太鼓が始まるが人は少ない。屋台はステージの左右計6軒ぐらいと少ない。

おいしかったのはからあげ、焼き芋、豚骨ラーメン。

パスタはまずかった…麺類が多い。ビールはシンハー。ソフトドリンクのペットボトルやレッドブルのブースもあり。

仮設トイレは屋台からもう少し歩いたところにあり、最初はエリアマップの位置と違うので場所が分からなかった。トイレもいつも空いていたし、途中清掃にも入ってもらっていたので、最後まできれいだった。

オフィシャルグッズは売っていたが、出演アーティストのグッズ売り場が見当たらない。GEZAN後、GEZANのグッズは売っていた。グッズ販売のあるアーティストと時間などのアナウンスが欲しかった。

13:00 paranoid void、女性2人のオルタナインストバンド。結構期待していたんだけど、なんだかあまり印象に残らなかった…お客さんも少なすぎて申し訳ない。

14:10 GEZAN、何度かフェスで見たことがある。甲高いボーカルとか、赤い衣装が目立つけど、演奏はしっかりタイトでとてもいい。曲もかっこいいと思うのがあった。少しお客さんが増えた。

15:30 Dorian Concept、最初はゆったりから徐々にあげていってとてもかっこよかった!スクリーンがないので手元が見れず残念。このころからじっとしているととても寒い。

17:00 Afrika Bambaataaご本人がDJ、もう一人ラッパーがいる。ヒップホップに明るくないので、分からないが有名な方なのかな。大ネタばかりかけるので、さすがに盛り上がる。ラッパーの方もそこそこのお年に見えるが、ラップのたたみかけもすごい。途中ドライバーだけど、急遽ステージに呼ばれたという日本人ラッパーの方も登場。最後はプラネットロックで盛り上がる。楽しんでいいのかな…という気持ちもあったけど、正直楽しかった。

この日、少ない中でも1番お客さんが多かったかな。

18:30 JAZZANOVA名前ぐらいしか存じ上げなかった。激渋おじさま2人が登場してのDJ。最初に日本大好きと言ってくれたが、寒いし客少ないし申し訳ない。ゆったりめにはじまり、徐々にあげていくのかなと思っていたが、連れがルナーに行きたいといい始めたので、切り上げてルナーへ。

 

LUNAR STAGE 10/14(土)

いったんソーラーステージ会場をでて、道路を歩く。最後の緩い坂道がしんどい。何分ぐらい歩いたか分からなかったが、今グーグルマップで調べると徒歩9分だそう。遠さはほかのフェスと比べても許容範囲内だと思う。旧メタモもステージ間結構あったと思うけど、あまり覚えていない…いろんなブースがあって楽しかったからなあ。途中のデコは少ない…

イベント開始前まで発表されていなかったが、ルナーステージは馬術スポーツセンターの屋内競技場だった!屋根と3面は壁があり、残りの面は開けていて、スタンドがある。まるで旧メタモのルナーにソーラーを足したような感じ。

フジで言うとレッドみたいな感じ。うわー!メタモだー!って新しい場所なのに、なぜか懐かしさがこみあげる(笑)

19:00からのDJ KRUSHが始まっていた。すごい爆音、低音!!

壁や天井の反響もあり、音が悪いと言っていた人はこのあたりが気になったのかな。これも旧メタモっぽいと思ってしまった。

床にはシート(人工芝?)が敷いてあり、座ったりなんなら寝ることすらできそう。あとで分かったけど、ここは本来砂で、メタモでこのシートを用意してくれたみたい。

20:30 Mano Le Tough

残念ながらスクリーンやVJはなかったけど、レーザーがよかった。

普段はお酒飲まないけど、缶チューハイをいただく。700円なり。説明はできないけど、Mano Le Toughとてもよかった。このあとは22:00 TIMMY REGISFORD、23:30 CARL CRAIG、1:00 Joaquin “Joe” Claussellと超ベテランが続く。

ティミーはフレンチ・キスやらジプシーウーマンやらジャガーやら往年の曲をほかの曲とミックスしてうっすらかけていた。カールクレイグはデトロイトテクノ直系の感じではなかったけどかっこよく、後半オクターヴ・ワンの曲をかけてくれた。ジョー・クラウゼルもすごくよかったのだけど、疲れてしまって途中で帰ることに。自分の中でもこのあたりかなという予想通りだった。ルナーにキャンプ張ってればマユリさんのときに復活できたかな…

散々中年同窓会とネットでは罵られていたが、(自虐も多い)確かに昼間は各地で行われていた。でもルナーでは深夜でもぴょんぴょん飛び跳ねて踊ってる若い子も結構いた。そんな若い子をみるともはや中年の私もうれしい。客の入りは前半分ぐらいは踊っていて、後ろ半分は座ってたり寝てたり。客としては快適な空き具合。命の危機を感じるフジのレッドの込み具合を思い出すと、とても快適。ルナーは過疎ってほどでもなかったよ。

 

ソーラーに戻り、シャトルバスに乗ってオートキャンプ場へ。待ち時間もなく快適。残念ながら予報通りルナーにいる間、夜から雨になった。3時半には爆睡。冬用寝袋はぬくぬく幸せ。

途中何度か目が覚めたけど、9時起床。テントでカップラーメンを食べる。家主にあわせていざソーラーへ。

 

SOLAR STAGE 10/15(日)

11:10 家主、今回のメタモまで知らないバンドだったけど、試聴していい感じだなと思ったので見ることに。雨もありさらにお客さんが少なくて申し訳ない。中村一義っぽいと思っていたが、ティーンエイジファンクラブっぽくもあり、かなりナンバガな曲もあった。よかった。

12:20 SMTK、今一番人気のドラマー石若駿さんのバンド。ベースのMarty Holoubekさんもいろんなバンドでよく見かける。ジャズができる人たちでやるハードコア?ダークめな世界観のバンドだった。ギターの方も知らなかったのだけど気になる。

13:30 DUENDE、正直試聴したときはピンとこなかったが、ライブはとてもおしゃれでポップでよかった!ラッパーのMCも心温まる。安藤康平さんはWONKのサポートでライブを見て、彼のサックス好きになったので、また見れてうれしい。今回も最高でした。

ここでいったんキャンプ場に戻って休憩&テントの片付け。このシャトルバスの往復もたいして待たずスムーズだった。ソーラーに戻ってくると羊文学の途中。みんなテントを片付けて椅子族になっていた。羊文学、フジロックで通過したときもボーカルとコーラスが音を外していたのが気になったが、今回もそうだった。さらにギターとベースもどっちかがチューニングが合っておらず、不思議なことになっていた。

17:40 Nai Palm、夕暮れというかすぐ暗くなってしまったが、この時間にぴったりだった。華やかな衣装とチャーミングなMCはとってもかわいいんだけど、ひとたびエレキで弾き語りしだすと、しっとり。夜に溶けてく伸びやかな声といつもの独特なリズム。最高だった。

19:00 Los Hermanos、このために御殿場まで6時間かけて来た!セッティングから見守る。今回はドラム、ベース、電子パーカッション&シンセとジェラルドがDJ&シンセかな。手元見えなかったけど。前回2009年とメンバーは違うらしい。(私は顔覚えられないので…)最初は名盤on another levelの通りイントロ曲Welcome to Los Hermanosから始まってそのままThe Very Existanceが始まる、キャー!と思ったらリフがない(笑)間違えたね(笑)でもなんとか入ってスタート。そんな感じで予想してたけど結構ゆるゆる。でもまわりのお客さんも待ってましたとばかりに盛り上がるので、本当にうれしかった。デトロイトテクノ聴く機会が全然ないので、たくさんの人の中で聴くのが本当に久しぶりでうれしい。終わったあとのみんなの晴れやかな顔が忘れられない。

20時でアンコールもなくぴったり終わる。20時以降音が出せない契約でもあるのかな。トリ終わりのシャトルバスにフジでは2時間半並んだが、メタモではほぼゼロ。すぐにオートキャンプ場に戻って30分ぐらい離れたホテルに21時には着いた。快適すぎる。

 

オートキャンプ場組の私は全く問題なかったが、電車組の人は深夜シャトルバスが止まったため、とても困っていたらしい。私が駐車場へのシャトルバスに乗っていたときも、間違えて駅行きだと思っていた人がいて、あの人はどうなったんだろう…ルナー終わりの朝5時からソーラーが始まる10時までは会場から締め出されたらしく、大雨の中テントのない人は行き場がなかったらしい。ルナーが寒いこと以外は快適だったので、防寒さえちゃんとすれば若い子なら野宿も可能かも?と思っていたのだが、それは無理なよう。キャンプ強制、無理な人は終バスの20時半で帰りなさいともっとアナウンスされていればよかったね。もしくはタクシーがちゃんと来るように連携しておいてくれるとか。

ほかに不満としては、屋台が少ないこと。特にルナーは1軒しかなかったので、唯一行列になっていた。ソーラーの2軒しかないほうのお店はお客さんが少ないと愚痴をこぼしてて、かわいそうだった(笑)

トイレはルナー側は常設も開放してくれていたので、洋式でとてもよかった。ソーラーの仮設も行列がないのはよかった。

 

キャンプはどこに張るのが正解だったか?

・オートキャンプ場 値段は一番高い、車の横にできるので荷下ろしが楽、すごく空いてて広々、シャトルバスでの移動は面倒だが、待ち時間はなくてスムーズ、いったん帰ると会場に行くのが面倒くさい、仮設トイレ空いてる、水場がある、屋台はないが、準備しておけば自分で煮炊きできる、焚火可

・ソーラー ソーラーに近い、屋台に近い、シャトルバスに荷物を積んで移動する必要がある。

・ルナー ルナーに近い、屋台は1軒しかない、シャトルバスに荷物を積んで移動する必要がある、シャトルバス降り場からルナーまで荷物を運ばないといけない

 

ルナーにテントがあれば、各DJ90分なので、間にテントで休憩して復活することもできるかなと思ったんだけど、ルナーまでテントなどを運ぶのがめんどくさいなあ…どこも一長一短あって何とも言えない。今回オートキャンプ場にしたけど、雨も降ってたし、ゆっくりキャンプ的なことはほとんどしなかったが、晴れていれば最高だったかも。

 

もし来年があればの反省

・とにかく会場内は寒いので、防寒対策。重ね着するよりダウンを脱ぎ着したほうがよかったかも。陽が出たり踊ると暑いけど、すぐに寒くなる。今回忘れたホッカイロもいる。

・今回と同じく金・月の有給必須。休憩いれて6時間かかる。

一晩で雪が降った富士山